チャンピオンまつり版
「海底大戦争 緯度0大作戦」と改題改訂されたニュープリントもの。オリジナル89分をカットして69分に短縮、第15回の東宝チャンピオンまつり(1974・12・14封切・同時上映「モスラ」(ニュープリント改訂版)「燃える男長島茂雄 栄光の背番号3」)で上映された。
こちらも極稀に上映しているので、国内版同様全く視聴不可能という訳ではない。

(パンフレット。左が表紙(部分))
細かくカットされているが、大きな部分としては、
・潜水艇シーン
・緯度0シーン
・大ネズミとの戦闘
である。潜水艇の部分はストーリーに影響の少ない部分を間引いた感じ。緯度0のシーンは序盤にカットが集中しているが、ラストもカットされているので
海外版に近い印象を受ける。大ネズミの戦闘シーンは丸々カット。

(潜水艇内での説明、無くなったロープ。これらの前後のシーンもカット。ダイバーのシーンも大幅に短縮されている)

(緯度0海底ハッチのシーンは丸々カットされ緯度0の港に浮上する所からになっている。他に救急車のシーンが丸々カット)

(大ネズミの出てくるシーンは全てカット)
この他に手術室での博士の娘シーンが殆どカット。こうもり人間が絡んでくるシーンが多いため、α号の面々との戦闘以外のこうもり人間シーンが激減している。
大ネズミの追撃シーン以降は殆どカットはないが、記者が艦長と握手した後の新聞記事シーンは丸々カット。

(大ネズミ同様、娘が叫ぶシーンは殆どカット。辛うじて博士が手術台に寝かされた後、懇願する1シーンのみある)

(その他にあるカットシーンの一部。右の記者が艦長と別れるシーンは国内・海外版と比べてラストが少し削れている)
また、面白い事にチャンピオンまつり版独特のシーン入れ替えが2箇所ある。写真はチャンピオンまつり版の流れ。国内・海外版は
「真ん中→左→右」順の流れである。

(本来はマリクがレーダーで気付いた後、艦長が報告を貰い5人の元へとやってくる。博士が眼鏡に仕込まれた発信機を作動させるシーンがカットされたための処置か?)

(本来の流れではマリクが檻の扉を開けてライオンと鷲を見せた後、愛人がスイッチを入れてライオンの檻に睡眠薬が噴出される。チャンピオンまつり版では、マリクが扉を開けるシーンが
カットされ、愛人が扉を開けるスイッチを入れたように見える形になっている)
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