海外版
1969年公開、98分。現在出まわっているビデオは、この海外版がほとんどである。
撮影は英語で行われたので、「ノストラ」「獣人」とは逆にこの海外版がオリジナルといえる。その割りには、甲保役の大前均氏のみ日本語であるのだが……(^^A
国内版と比べると緯度0到着後のシーンカットが目立つ。特に宿舎到着後に科学者と学者が話すシーンで記者の疑心暗鬼振りが伺えるのだが、映画ラストでは
緯度0での出来事が皆に信じてもらえないシーンで当初の態度との変わり様が減っているのが残念。また、かつてスタンダード仕様でテレビ放送されたとの事。
以下が海外版のみのシーンである。

(潜航艇引き降ろし作業、海底爆発直前のシーン、救助後の医務室での着替え。引き降ろし作業と着替えはピンポイントでのカット)

(緯度0、壁にくっつく腕輪、飛び立つキメラ。国内版では其々の前後シーンがカットされている。例えば腕輪のシーンは甲保が腕輪を置いた直後のシーンで終わっているが、海外版では腕輪が
壁に飛んでいき、磁力で引き寄せられている事を表現している。キメラのシーンではカットだけでなくシーンの入れ替えも国内版は行っている)

(吼えるライオンから武器庫までのシーンが国内版にはない)
この他にも戦闘シーンにおいて国内版よりも長いシーンが多い。
今回検証したものはDVDで、台湾製と言われているが定かではない。海外版の正式なソフトはアメリカの「KINGDOM VIDEO」から
1998年に発売され、このビデオをマスターにしたようである。字幕は英語・中国語・日本語から選択できる。表示されてはいないが、片面一層プレス。その為、画質レベルとしてはDVDレコーダーの
標準レベルであるが、そこそこ良いものと思う。

(発売会社のロゴ、警告、メニュー)

(左から字幕メニュー、日本語字幕、英語・中国語字幕。日本語字幕では旧字体が使われていたり、妙な訳になっている所がある)
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