テレビ版





国内版のテレビ放映仕様で、カット部以外には基本的に違いはない……はずなのだが、微妙に違っている。

今回検証したものは「お楽しみ映画館」という番組で放送されたものであるが、残念ながら放映日などは不明。
CMの入りは都合5箇所。
CM1  CM2 CM3
CM4  CM5
(CM入りの画面。CM明けにはロゴなどの文字は入っていない)

OP部分はノストラ同様にスクィーズ仕様になっている。ただし、最初の東宝マーク部分はスクィーズ仕様ではない。
カット開始 カット終了 カット終了
(左がテレビ、右が国内版。中央が国内版の上下を切り、縦横比を変更したもの。テレビ版はトリミングしている事が判る)

テレビ放映に際してのカット箇所であるが、大きく4つに別れ前半に集中している。だが、お世辞にも綺麗な切り方とは言えない。カット直前のシーンの音楽が次のシーンに被さっている上にブツ切りしている 音も入ってしまっている。大らかな時代だったと言える証拠だろうか(笑) また、緯度0のシーンが大分カットされたため、緯度0の驚異の技術力があまりアピールされておらず海外版同様記者の疑心暗鬼振りが見られないのは残念である。以下にカット部を紹介。左がカット開始箇所、右がカット終了個所である。


カット開始 丸窓から覗くダイバー カット終了
(ダイバー二人が救助に向かう所から潜水艇を収容したα号の発進)


カット開始 スイッチを入れる副官 カット終了
(α号と黒鮫号の戦闘)


カット開始 磁力遮断膜を張るα号 カット終了
(黒鮫号との戦闘から緯度0入港直前まで)


カット開始 治療室 カット終了
(緯度0の風景から宿舎での二人のやり取りまで。かなりの部分がカットされている)

基本的に細かいカットはなく、僅かに1箇所あるだけである。
おでこにキス
(マリクの島に上陸する直前、α号司令室から退出するシーンでマッソンと看護婦が互いに見つめ合い、マッソンがおでこにキスするシーンがカットされている)

逆に国内版にはなくテレビ版にある若しくはテレビ版の方が長いシーンが存在する。
二人に気付いた艦長 発進するα号 檻の中の鷲
(α号の司令室で艦長が二人と握手する少し前のシーンが国内版には無い。また、この後のα号が発進するシーンも国内版はほんの一瞬である。マリクの手術室にある鷲が檻の中に入っているシーンは何故か国内版にはない)

*今回比較した国内版は本来の姿ではない可能性がある。国内版の項も参照されたい。また素材が不完全なこともあり、詳細なデータは判明しなかった。ビデオの出自も含め、引き続き情報・資料収集に当たりたい。






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