CINEMA英会話版
プレイステーション(以下PS)用ソフトとして(株)サクセスから99年3月に発売されたもの。「CINEMA英会話シリーズ」の一本で、「映画で学ぶ
英会話 映像・音楽・ストーリーが心に英語を刻みます」という宣伝文句である。また、『「字幕なしで映画を理解するなんて、私にはとても
無理」と思っている人でも3ヶ月もあれば確実にマスターできます。』と言うが……本人のやる気が一番大事なのは言うまでも無い。
使われているバージョンはDC版だが、39分24秒・約3分の一がカットされている。以下がカット箇所である。
Disk1
カットシーン | DC版でのタイム | カット時間(トータル) |
巡視艇基地内部 | 18:45-19:26 | 00:41(00:41) |
狩り〜給油所 | 24:40-31:42 | 07:02(07:43) |
ヘリ飛行シーン | 32:41-32:44 | 00:02(07:45) |
Disk2
カットシーン | DC版でのタイム | カット時間(トータル) |
モールが見える所〜 | 32:59-33:07 | 00:06(00:06) |
ヘリ到着後、フランの降りるシーン〜 | 33:20-34:04 | 00:44(00:50) |
モール侵入 | 37:47-41:14 | 03:27(04:17) |
エスカレーターを降りるロジャー〜 | 43:48-44:04 | 00:16(04:33) |
スティーブン暗闇A | 44:22-44:27 | 00:05(04:38) |
スティーブン暗闇B | 46:58-47:29 | 00:27(05:05) |
エスカレーター降りる | 51:06-51:17 | 00:09(05:14) |
Disk3
カットシーン | DC版でのタイム | カット時間(トータル) |
トラック移動(1回目) | 01:07:49-01:13:20 | 05:31(05:31) |
ゾンビ掃討(モール内へ移動) | 01:20:10-01:21:35 | 01:25(06:56) |
モール内の移動 | 01:22:01-01:23:45 | 01:44(08:40) |
ゾンビ掃討完了 | 01:26:01-01:27:38 | 01:47(10:27) |
ゾンビ片付け | 01:30:48-01:31:06 | 00:18(10:45) |
束の間の平和 | 01:31:58-01:35:43 | 03:45(14:30) |
ロジャー死亡後の生活シーン | 01:41:00-01:49:48 | 08:48(23:18) |
Disk4
カットシーン | DC版でのタイム | カット時間(トータル) |
しゃがむムティーブン | 01:52:50-01:52:51 | 00:01(00:01) |
族がトラックを退かそうとする | 01:54:22-01:55:26 | 01:04(01:05) |
ゾンビにパイ投げ | 01:57:50-01:58:29 | 00:39(01:44) |
ナタを顔から引き抜く〜 | 02:00:28-02:01:35 | 01:07(02:51) |
廊下を走るピーターA | 02:08:39-02:08:46 | 00:07(02:58) |
廊下を走るピーターB | 02:08:50-02:08:59 | 00:09(03:07) |
カットの大部分はDisk3に集中している。また、画質は4枚組とはいえ当然ながら然程良くない。因みにディスクの最初がフェードイン、終わりはフェードアウト処理が
なされている。
モードは4つあり、「映画観賞モード」「プログラムレッスンモード」「ロールプレイプラクティスモード」「スクリプトモード」である。
「映画観賞モード」はそのまんまのもので、映画を見るモード。左上に「映画観賞」画面下部に早送り・巻き戻しなどのコマンドが表示されるが、
消す事が可能……というか、消せなければ嫌であろう。ただ、訳は直訳に近く、また長い台詞であると画面の半分が字幕で埋まるという不親切設計が
炸裂!文字の大きさもあろうが、何とかならなかった……じゃなくて、担当者は見ていて何も思わなかったのだろうか?それとも教育ソフトだけに
字幕が「最優先事項よ!」だったのか……。
機能として台詞単位での早送り、反復再生、辞書機能、字幕の切り替え、ジャンプがある。中々使えるのは、やはり辞書機能だろう。直ぐに意味を探せるのは大きい。
反復再生は操作に慣れていない時に抜け出せず、スクラッチ状態になってしまった(^^;

「スクリプトモード」は画面に台詞のみ出てくるもの。該当の台詞以外はうっすらと見えるだけで、何だか虚しさが漂うモードでもある。
英会話に集中するには字だけの方が良いのかもしれないだろうが……(^^A。

(左が停止中、真ん中が再生中。十字ボタンの上下でセリフを選択し、再生ボタンを押すとセリフが流れる。右のように日本語字幕にすることも可能)
「プログラムレッスンモード」は映画を89パートに分け、一つのパートが5つのステップになっている。一つのレッスンは30秒前後の
シーン。ステップは「日本語字幕→英語字幕→クイズ1(単語入れ)→クイズ2(文章選択)→クイズ3(本当か嘘か)」となっている。クイズは
何れも選択式で、間違っているとステップ2の字幕モードへ飛ばされる。
だが、非常にやりにくいモードだ。先ず、レッスン1から順に進めなければならない。レッスン20にやりたいところがあっても
飛ばしてやる事が出来ず、レッスン1から始めなければならない。また、ステップも飛ばす事は出来ず、必ず日本語字幕、英語字幕を見なければ
ならないのだが、停止ボタンで即終了させることが可能(笑)
クイズ自体もさほど難しくはない。クイズ1は対訳本でカンニングが出来(^^;、クイズ2も同じ問題しか出ないので簡単に解く事が出来る。
クイズ3も同様。とはいえ、質問も全て英語であり、繰り返しやれば覚えるだろう。まぁ、答えの意味ではなく記号を覚えてしまう危険性も
高いのだが(^^;

(左は飛ばして選択は出来ない状態。真ん中は進行中。終わったレッスンには終了の文字が、終了したステップにはチェックが入る。画面左中段の○はレッスン2を見た数)


(真ん中は間違えた場合。全問正解しないとレッスン2に戻される。右はレッスン3をクリアした状態。レッスン1・2は”次のStepへ”となる)
そして、一番の売りは「ロールプレイプラクティスモード」であろう。主人公4人から一人選ぶわけであるが、自分が選んだキャラが喋るシーンでは
音声が消える。そこでユーザーがそのキャラになったつもりで話すわけだが……自分がゾンビの世界に入った気分になれる……かもしれない(^^A
説明書には「役者になりきって演ずることで、どんな場面で、どんな立場に置かれた時、どんな感情になって、どんな身振りで、どんな表情で喋ればよいかが、
自然に身に付きます」という……。英語力だけでなく、演技力までつくお得なソフトといえよう。ただ、事情を知らない家族などに見られた場合はイタイ(笑)

(左はキャラ選択画面。真ん中が選択キャラが喋っている状態。字幕が黄色くなる。右はその他のキャラが喋っている字幕。通常の白色)
尚、本商品は2000年に3800円の新価格にて再発売されている。内容は一緒であるが、初回版にあった対訳本が抜かれているので、
ネットオークションや中古ソフト屋で購入を考えている方は留意されたい。

(パッケージ。表は初回版の白基調から黒基調へと。右は新装版裏にある注意書き。下段は「で、再発売された商品です。」と書かれている)
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