概論
「ノストラダムスの大予言」は大ヒットした「日本沈没」の後を受けて製作されたパニック映画である。しかし、後にニューギニアの原住民″、軟体人間″が登場するシーンを被爆者を差別している″として抗議を受け、当該部分をカットして上映を続けた。
封印作品としての転機は86年のビデオ発売中止である。中止に至る経緯は定かではないが、一説として当該箇所をカットしての発売が予定されていたが、当時を知る社員の要請により『自主規制』となったらしい。ともあれ、本来問題の無いバージョンではあったのだが、それ以降「ノストラダムスの大予言」そのものが日の目を見なくなる事となった。
しかし、ご存知の通り現在ではビデオが出回り、色々な問題を孕んでいるものの視聴が可能となっている。
このビデオであるが、幾つかのバージョンが確認されている。それらは
・完全ノーカット版
・テレビ放映版
・海外版
・裏テレシネ版
・86年仕様(カット)版
であり、更にこれらは大きく
A ノーカット
B 一部カット
1 シネスコ
2 スタンダード
の4パターンに分けられる。これに当てはめると、
A―1 ・完全ノーカット版
B―1 ・86年仕様(カット)版
B―2 ・テレビ放映版
・海外版
となる。唯一「裏テレシネ版」のみがパターンから大きく外れる為に該当しない。強いて言えばB[補完]―3(スクイーズ)か。
これらの入手方法についてはヤフオク、トイ関連フリーマーケットで(画質などに拘らなければ)比較的簡単に入手できる。そこで流通しているのは「完全ノーカット版」と「海外版」の2種類が殆どである。その他のバージョンは、露出の少なさと不完全さの為かそう多くは無いようだ。
今回の検証に関して、98年にグリフォンから発売されたドラマCD付録の解説書を参考にし、シーン説明などで同書の「比較検証表」に基づいた(時間はオリジナル版を使用)。
最後に某事情通氏、某コレクター氏に資料を始めとした様々な点で多大なる協力を頂いた。改めて感謝致します。
バージョン解説
完全ノーカット版
テレビ版
海外版
裏テレシネ版
86年仕様(カット)版
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